史一さんとモバ友になろう!
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- 2012/2/10 23:21
- 犬は吠えるがキャラバンは進む
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- 小沢健二のファーストソロアルバム。
ひさびさに全曲通して聴いてみたけど、
底の方から肯定的な気持ちが湧きがるような感じ。
まあ歌は巧くはないし、最初聴いた時はあれと思ったけど、
でもいいんだよなあ……
Amazonレビューの幾つかを見てもそうだけど、
これを語ろうとするとなんだか宗教じみて来る。
「天使たちのシーン」なんてあるしね。
心臓の鼓動のリズムを信じるとか、
生まれて育ってくサークルを愛するとか、
そういうルールが自然のイメージと重ね合せられて
肯定されていくのが詩の特徴だと思う。
これは日本文学史的に言うと(いちおう専門なもので)
大正期の、とりわけ志賀直哉とか有島とかいわゆる白樺派の、
自然=運命と人生の一致を理想とする思想に似ている。
ただ、まあ1993年。バブルは終わりを迎えつつあっても、阪神大震災もオウムも経験していない時代の詩かな……そういえば『白樺』は関東大震災で廃刊になるけど。
それでも聴いて見たらやっぱり良いし、ようは間違えて聴かないことだと思う。「神様を信じる強さを僕に」とかね。
- 小沢健二のファーストソロアルバム。