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    • 2011/12/28 17:26
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    • 駒尺喜美『芥川龍之介の世界』


      「あとがき」から引用

       今は昔の事である。私には人生というものが、どうしても納得できなくて、目茶苦茶になってしまったことがあった。そのとき、私は芥川龍之介という作家に遭遇した。作品がととのっていればいるほど、私にはその作者が悲しい人にみえた。なんとも悲しい人だと思った。なんとかして、この作家の正体を知りたいと思った。
       それが、この龍之介論を書いたきっかけである。(中略)
       これを書いてから、もうかなり日が経つ。今の私は、もはや昔の青臭さをなくしてしまった。納得のいかないことも、納得したようなカオをすることが多い。生きることは、なんらかの意味で馴らされることである。
       だが、芥川は、いぜんとして猛烈な青臭さを発散させている、あきらめも分別も受け付けない青臭さをつらぬいた人として、人生にどうしても馴れることのできなかった美しい人として、存在している。


      ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


       気取ったインテリ作家だと思われがちな芥川を猛烈な青臭さを持った美しい人と捉える著者の想い。
       自身もまた人生に馴れることのできない彼女の青臭さが、この本を「如何に生きるべきか」という問いかけに本気で取り組ませています。コンパクトだけれどとてもアツイ本です。

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