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- 2011/11/20 0:27
- AKB亜美菜第1回総選挙エピソード3
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- 21位から13位までの発表の後、アンダーガールズ9人の名前が呼ばれた。
……しかし、そこでも佐藤亜美菜の名前が呼ばれることはなかった。
佐藤はそれから一切、顔を上げることができなくなった。
自分のスカートと、固く握りしめる拳だけを見つめていた。手の甲に涙がこぼれ続ける。「やっぱりテレビに出ていなくちゃ、私のことなんて気付いてもらえないんだ」
…パリから帰ってくる飛行機の中で誓った「何かやってやる」という気持ちもどこかに消えてしまっていた。
どれだけ時間が経ったのだろう。1秒でも早く、この辛い時間が過ぎてくれればいいのに…。そううつむいていた佐藤の耳にその言葉は届いた。
「第8位、チームA、佐藤…亜美菜」
司会の戸賀崎氏がそう言った瞬間、佐藤亜美菜は弾かれるように立ち上がった。会場からはその日一番の歓声が上がった。
もう、まともに歩けなかった。この瞬間がくるまでに涙が枯れるほど泣いたにも関わらず、それまでの涙が嘘だったかのように大量の涙が溢れてきた。ステージに立ってからまともにしゃべれなかった。絞り出すようにゆっくりとファンに気持ちを伝えた。
「私は…歌手や女優さんになりたくてAKB48をステップにするつもりで入ったのではなく、AKB48が本当に好きでAKB48になりたくて入って、いろいろな公演に出たかったから自分からほかのチームのダンスを覚えて…。テレビや雑誌に出ているほかのAKB48のコたちみたいに…私はキラキラしていないから。AKB48に貢献できてないって思っていて…でもこうやって選抜に入ることができて本当に…うれしいです」
この結果は「スポットライトが当たらない場所で努力している人間を必ず誰かが見て評価してくれている」
…そんな“キレイごと”と言われてしまうような出来事が本当に起こりうるのだということを教えてくれた。
~AKBヒストリーより~『リンク:佐藤亜美菜、第1回総選挙エピソード1』
~つづく~『リンク:たかみな&亜美菜エピソード1』へ
- 21位から13位までの発表の後、アンダーガールズ9人の名前が呼ばれた。