雄大さんとモバ友になろう!
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- 2011/10/7 2:31
- 「一流たちの金言」より
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- ある日、友達の家に行
くとハーモニカがあって
吹いてみたらすごく上手
に演奏できたんです。無
理だと知りつつも、ハー
モニカを買ってくれと親
父にせがんでみた。する
と親父は、「いい音なら
これを出せ」と榊の葉を
一枚取って、「ふるさと」
を吹いたんです。
あまりの音色のよさに
僕は聞きほれてしまった
。もちろん親父は吹き方
など教えてくれません。
「俺にできてお前に出来
ないわけがない。」そう
言われて学校の帰り、葉
っぱをむしっては一人で
練習しました。だけど、
どんなに頑張っても一向
に音は出ない。諦め数日でやめてしまいました。
これを知った親父があ
る日、「お前悔しくない
のか。俺は吹けるがお前
は吹けない。お前は俺に
負けたんだぞ」と僕を一
喝しました。続けて「一
心発起なら誰でもする。
実行、努力までならみん
なする。そこでやめたら
ドングリの背比べで終わ
りなんだ。一歩抜きん出
るには努力の上に辛抱と
いう棒を立てるんだよ。
この棒に花が咲くんだ」
その言葉に触発されて
僕は来る日も来る日も練
習を続けました。そうし
て何とかメロディーが奏
でられるようになったの
です。草笛が吹けるよう
になった日、さっそく親
父の前で披露しました。
得意満面の僕をみて親父
は言いました。「偉そう
な顔をするなよ。何か1
つのことができるように
なった時、自分一人の手
柄だと思うな。錐だって
そうじゃないか。片手で
錐は揉めぬ」
翌朝、目を覚ますと枕元
に新聞紙に包んだ細長い
ものがある。喜び勇んで
親父のところへ駆けつけ
ると、「努力の上の辛抱
を立てたんだろう。花が
咲くのは当たりめぇだよ
」子ども心にこんな嬉し
い言葉はありません。あ
まりに嬉しいものだから
、お袋にも話をしたんで
す。するとお袋は「ハー
モニカは3日も前に買っ
てあったんだよ。お父ち
ゃんが言っていた。あの
子はきっと草笛が吹ける
ようになるからねってね
」。
- ある日、友達の家に行