サマンサさんの日記

- 2012/7/9 13:50
- 出逢いと別れ ⑥ 番外編
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- 我輩が東京から故郷の大分に戻って半年が経った頃。付き合っていた主婦からの突然の電話。番号は我輩の同僚から聞いたそうだ。「今、湯布院だけど大分の何処に行けば逢えるの」と言う。我輩は「真っ直ぐ東京に帰った方がいいよ」と言う。「わかったは、湯布院で行きずりの男とラブホに行く」と言う。我輩は大分駅の中の喫茶店を指定。そこで待ち合わせをした。
  好きな者同士が再会すれば恋の炎はメラメラと燃えて、お決まりのデートコースが待っている。その夜はことのほか激しい欲情のままに身を任せ燃えた。もう二度と逢えない、逢ってはならない言う想いが互いの体を貪り尽くした。翌日、「さようなら、元気で」「サヨウナラ、元気で」と彼女はステーションに、我輩はバスターミナルに向かった。二人とも振り返ることもなく、淡々と。
  あれから２５年の歳月が流れ、彼女は６７歳、我輩は〇７歳になる。
  ちょっと切ない許されない悲恋の思い出話。