もずさんとモバ友になろう!
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- 2011/3/23 20:30
- M先輩の最後の姿
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- これはM先輩への追憶です。
M先輩は去年の冬からずっと約一年間ほぼ毎回練習に来てくれた。
アメフトという競技上、大雨が降ろうが豪雪が降ろうが雷が鳴らない限り練習はある。
その中で毎回来るというのは口で言うのは簡単だし、ありふれた物語ではあるけれどそれを実行できるのは並大抵の覚悟ではできないはず。
茹だるような陽射しの中で倒れそうな時もあった。
大雨に打たれもう嫌になった時もあった。
豪雪に心も身体も冷え切った時もあった。
その全ての時間を共にしたのがM先輩だった。愚痴一つ零す事なくただ指導をしてくれた。
M先輩とはポジションが被っているので練習はいつも見てもらった。時に厳しく更に厳しくずっと厳しく、怒鳴りながらも暖かみのある指導をしてくれた。
そんな先輩ももう今年から社会人。東京の企業に行くのでもう練習には来てくれない、試合も見に来れない。指導した僕らの最後の試合を終えて引退するのを見届けられない。
今日の最後の練習の後チームの皆でお礼を言った。先輩から一言もらう時、M先輩は下を向いていて少し時間がたった。そして顔を上げると………涙を流していた。
これまで強引な俺に追いてきてくれてありがとう。勝利の報告を待ってます。
そんな内容だった。自分達がもらい泣きする中今までの練習を纏めたファイルをくれた。
一生自分はこの先輩を忘れないと思う。この恩返しを後輩にしたい。そう強く思った。
- これはM先輩への追憶です。