西おかんさんとモバ友になろう!
日記・サークル・友達・楽しみいっぱい!
-
- 2010/12/12 16:16
- ピアノ発表会 前編
-
- コメント(0)
- 閲覧(24)
-
-
- 猛獣
長男のピアノ発表会だった
一年間の集大成
お友達みんな緊張しながらも、ピアノ発表会ならではの華やかさがある
女の子はプリンセスのようなドレスを纏い、会場に飾られたX'masツリーは、楽しく明るい雰囲気を盛り上げる。
猛獣出演はこれで3回め。はっきり言って、飛び抜けて、下手だ。
演奏前に一人で舞台に上がり、ピアノの前でお辞儀する事もできないから、先生と一緒に登場。
他にも自閉症のお友達は出演しているけれど、猛獣ほどの強度行動障害があるわけではないから、舞台のマーカーを頼りに一人で歩き、お辞儀をし椅子に座り演奏をする
夏くらいから、ピアノの練習と並行して、この登場練習を繰り返した。
なんとか一人で舞台に登場させたかった。
一日に2時間以上も練習した事もある。
たった4㍍程の距離を「普通」に歩き、マーカーで止まり、ができない。
行き過ぎてしまったり、3歩でとまったり。
周りの電灯やカーテンに魅せられて、前に歩かず、横にスキップしたり。
お辞儀もつけたのは、つい最近だ。
演奏?
所謂普通の、演奏会ならとてもとても出演できる状態ではない。
自閉症と合わせて重度知的障害の猛獣が、譜面に書かれたカタカナを一生懸命に一つ一つ追い演奏する。これも集中力の問題で、一人では最後まで譜面を見続ける事ができない為、介助が必要。隣に座った先生が、猛獣
の視点に合わせて譜面をなぞる。
お友達のショパンやベートーベンの間に、猛獣のたどたどしいエチュードが入る。たった16小節の演奏が、ママには長く長く感じられた。
こんなにまで無理をして、ピアノを続ける意味があるんだろうか?ましてや、晴れがましい発表会に猛獣が出演する価値は?
二年前の発表会。
演奏終了後、猛獣は忽然と姿を消した。
気がつくと、会場の全ての電気が消え、どうやって忍び込んだのか、スイッチパネルを操作した犯人=猛獣。
その後場外に逃走した猛獣の捜索に先生方、他のお友達の保護者総動員で3時間以上もかかった。
ある意味、有名人だ。
今日の発表会では、猛獣にたくさんの拍手を頂いた。「ほ~
」という称賛の声さえ聞こえた。
続く
- 猛獣