広能キラ★さんとモバ友になろう!
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- 2012/12/23 20:24
聖夜の境界
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- 街がX'masの装いで賑わう中、街をさまようその男は長年続ける家業のプロである。物騒な時代に窓の鍵をかけ忘れた家を見逃す事はなかった。男は音をたてず忍び込む。酔い潰れた女が寝ていた。女の上で寝ている猫の耳がピクンと動き目が光を反射したが、アクビをしてまた寝てしまう。枕元には穴の空いた靴下が置かれている。貧乏なのかと男は部屋を見回すが、人並みの暮らしはしているらしい。男はふと手にした靴下の穴を覗いた。すると靴下に穴が空くまで女が過ごしてきた過去が見えた。泣いたり笑ったり買い物や通勤、時には通院…。男は顎に手を当て、伸びた白い髭を撫でながら女の過ごしてきた時間をなぞっていた。靴下に穴が空いたその時までの物語であった。男は酔い潰れた女の顔をニコヤカに覗き込み…
MERRY X'mas & HAPPY NEW YEAR 女に祝福の言葉を残し去って行った。
朝になり女は目覚めた。手探りで靴下を手に取る。やっぱり空っぽか…と落胆する。靴下を履こうとして穴に気づく。あ~ぁ…と穴を覗くと見えたのは過去ではなく、窓からの日差しのせいか明るい眩しい光。女は大人になった今でもサンタクロースを信じていた。希望や夢を改めて見る事ができた朝なのかもしれない。そぉだょ目に見える物だけが大切ではなぃよね。目に見える物だけが真実とは限らないよね。ありがとうサンタさん…と肩をすくめクスッと笑った。また来年…とりあえず窓の鍵は開けておこう。だって女の家にはエントツがないのだから…
セコムしてますか笑
- 街がX'masの装いで賑わう中、街をさまようその男は長年続ける家業のプロである。物騒な時代に窓の鍵をかけ忘れた家を見逃す事はなかった。男は音をたてず忍び込む。酔い潰れた女が寝ていた。女の上で寝ている猫の耳がピクンと動き目が光を反射したが、アクビをしてまた寝てしまう。枕元には穴の空いた靴下が置かれている。貧乏なのかと男は部屋を見回すが、人並みの暮らしはしているらしい。男はふと手にした靴下の穴を覗いた。すると靴下に穴が空くまで女が過ごしてきた過去が見えた。泣いたり笑ったり買い物や通勤、時には通院…。男は顎に手を当て、伸びた白い髭を撫でながら女の過ごしてきた時間をなぞっていた。靴下に穴が空いたその時までの物語であった。男は酔い潰れた女の顔をニコヤカに覗き込み…