曇霧仁左衛門さんとモバ友になろう！
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- 2010/6/14 15:09
「野良猫の観客」。
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- 昨夜の事が何もなかったかのように俺は部屋を出た。
流行りのワンルームに香織は住んでいる。
マンションのアプローチを出て、煙草に火をつけた。
背中に感じた視線に振り向き、軽く左の腕を上げた。
イメージとは違う一面を見せた、香織の姿が、ベランダにいる。
瞼には、粒のような光が照り返されている。
…。
町工場に勤めた。
中学を卒業と同時に実家を離れ、下町の旋盤やフライスなどを主に活動させ、金属部品を加工する工場。
図面通りの物を、受注数仕上げる。
自分の手掛けた部品が何に使われているのかは、知らない。
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- 昨夜の事が何もなかったかのように俺は部屋を出た。
「野良猫の観客」。
