とらパッパさんの日記

更新する

- 2018/2/11 8:41
- ネコと君の会話2
- コメント(0)
- 閲覧(6)
- 「なんで心は傷付くの？」
  
  『人間の心は酷く脆く弱いんだ、一度傷付いた心は癒える迄に時間が掛かる事が多いんだ…だから心を傷付けないように思いやりが必要なんだ、そして心に傷を負った人には思いやりや優しさを持って接する事が大切なんだ。人間は心の窓から世界を見るから心が傷付いたままだと曇って世界を綺麗に見えない。だから自分自身の心もなるべく綺麗にする必要があるんだ』
  
  「自分の心も綺麗にするには、思いやりと優しさが必要なんだね」
  
  「なぜ真っ白だった世界が彩り始めたの？」
  
  『それはお前が周りを観始めたからだ、世界はどこでも彩りに溢れカラフルなんだ。観たくない時もあるけど、ずっと全てを観ないのは自分に対しても他の人に対してもとても残酷なことなんだ。周りにある気遣いや優しさに気付いたから世界が彩り始めたんだ』
  
  「始めは嫌な事が増え過ぎて自分の観たい風景だけを観ていたんだ
  でも、次第に自分の事も嫌いになって足元だけを見ていたんだ
  誰にも関わりたくなくて、ずっと1人で良いと思っていたんだ
  誰かに関われば躓くと思ってた
  そこら中に嘘や罠があって頼りない細い道を踏み外すと思ってた
  みんなの優しさも僕にとっては足元に纏わりつく泥濘のように感じられたんだ
  弱い僕は優しい人の声も拒絶して、聞こえていたのに聞かなかった
  次第に何も聴こえなくなったんだ
  ここで沢山の人と邂逅して気付けたんだ
  僕自身が世界を狭めていたんだって」
  
  「こんなに黒い僕は皆んなと仲良くできるかなぁ」
  
  『それはお前次第だろ？
  お前が言っている黒いのは見た目じゃなくて、心の話だよな…
  でも初めから黒かったわけじゃないし
  今黒くても、ずっと黒いわけじゃないだろ』
  
  「そうだね、十人十色って言うけど、間違いなんだと思う
  一人万色なんだ、僕の心もその時その時で明るくなったり暗くなったりカラフルに色付いているんだ
  皆んなと接して、周りを観れば景色も心も彩りに溢れてるんだ
  思い出したよ、君が教えてくれたことは僕の記憶の奥底にあったんだ」