とらパッパさんの日記

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- 2018/2/11 8:37
- ネコと君の会話
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- 『このネコいいねされて嬉しそうだな』
  
  『いいか、人間は万能じゃないんだ
  だから気持ちを伝えるために
  言葉を紡ぐんだ』
  
  『おいネコ、伝えたい事があるんだろ？』
  
  「…いつも仲良くしてくれてありがとう」
  
  「君はいつからいるの?」
  
  『ずっとそばにいたよ、ずっとな…
  俺に気付いて欲しいと思ってたよ…
  お前はどこからきたのか覚えていないんだろ?』
  
  「うん、わからない…僕はずっと、まっ白な世界を歩いてきたんだ…
  踏み外すことの無いように…
  躓くことの無いように足元だけを見て…
  纏わりつく真っ白な泥濘が足を重くするんだ…
  幽かに聞こえてた雑音も聴こえなくなって
  暫くしてこの華やかな場所に辿り着いたんだ…
  みんなが挨拶してくれた…
  こんな黒い僕に優しくしてくれるんだ…
  みんなの優しさが僕の世界を移ろいある鮮やかさを加えてくれたのかなぁ…」
  
  「ねぇ、君はどこからきたの？」
  
  『お前の興味のないところだよ…』
  
  『沢山の人に優しさをもらえて
  人間のことを知りたくなったみたいだな…』
  
  「うん、僕に教えてくれるの？」
  
  『俺の知ってる事を教えるから、お前が考え想起するんだ…』
  
  「うん…なんでみんな優しくしてくれるの？」
  
  『お前が人間に優しく接すれば、優しくしてもらえるんだ、でも優しい人ばかりじゃないぞ、嘘や裏切り、陥れる人もいる、けどそんな人ばかりでもない…優しい人も誰にでも優しいわけじゃない、だから優しくしてもらえたと思える事はありがたく思い、もらった優しさは少しでも多く返す事を忘れちゃダメだ…お前の右手の花束はみんなからの優しさだろ？残った左手をどう使うかわかるよな？』
  
  「うん、僕は優しさを返すために使うよ。」
  
  「なんで言葉を使うの？」
  
  『言葉は気持ちを伝える大切な手段の一つだからだ。でも、言葉は吐いたらダメだ、しっかりと紡ぐんだ、紡ぐというのは相手を思いやって言葉をしっかりと選ぶんだ、感情だけで吐いた言葉は相手の心に届かず不快な気持ちにさせるだけなんだ』
  
  「言葉は思いやりがないと人を傷付けることがあるんだね。紡ぐ事が大切なんだ。」