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- 2012/8/26 11:13
- 伝説の「鮫島事件」再考 その5
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- 当時。
2ちゃんのスレッドで鮫島事件について語る流れは、大まかに2種類存在した。
鮫島事件について、
「ヌルく語ろう」
及び
「ヌルくなく語ろう」
である。
「ヌルく語るスレ」は、雑談を交えつつ事件のあらましが時折、語られる程度である。参加者のほとんどは、事件についてはそれほど詳しくなく、そもそも事件が本当に存在したのか、ただの都市伝説に過ぎないのではないか?そちらの検証がメインであったように思う。
でまあ、結局行き着くところは、
「真実だ」
「いや、真実ではない」
という応酬が、無限にループする事になる。所謂「荒らしくん」も、どこからか嗅ぎ付けて、やってくる。
時折、「新事実?」と思われるような書き込みがされる事もあるが、結局のところ、このスレでは事実の真相には、迫りきれていない。
一方、「ヌルくなく語るスレ」では、自称「関係者」を名乗る者達によって、事件の真相に迫る為の活発な議論が行われている。
もちろん、なかには「荒らしくん」のような招かれざる客もおり、検証は度々中断の憂き目に逢うのであるが。
このスレには、そのような荒らし行為を上手くコントロールし、スレがある程度、進む度に要点を書き出し、まとめている人物が常駐していた。
この人物を仮に「G」氏とする。
この人物の話を誘導する技術は、凄まじかった。
相手の口を割らせる「聞きこみ」
拡散しがちなスレの流れを纏めあげる「編集能力」
スレ全体の流れを熟知し、今何人が書き込みしているのか、読んでいるだけの人はどれくらいいるのか。それらを記憶し、理解する「空間認識能力」
読み進めるうち、自分はスレの流れよりもむしろ、この「G」氏の素性について、興味が湧いてきた。
探偵か、警察関係者かとも思ったが、本物のプロがこんな所へ来るだろうか?と考えると、その可能性は低い。
記憶力や、文章を纏めるのに手慣れているので、小説家の卵かな?などと考えていた。
何しろ、スレの流れをコントロールするのが、巧みである。
案外、サッカーをやっていて、背番号「10」辺りを着けているのかも知れない。
サッカーのキャプテンの「空間認識能力」は、ずば抜けているそうである。
で。
ヌルくなく語られてゆくうち、「鮫島事件」は漸く、その全貌を明らかにしつつあった。
続く
- 当時。