赤木しげるさんとモバ友になろう!
日記・サークル・友達・楽しみいっぱい!
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- 2010/11/4 13:41
- One fine day
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- 平日の昼前から本を読む。
普通の人ならば学校や仕事がある時間帯だが、僕はそれに当てはまらず、ただ読書に耽る。
部屋が寒い。
ストーブの電源を入れて点火を待つ。
ついこの間まで夏だったのに、もう寒い。
どうしちまったんだ。
窓にはみぞれがバチバチ叩きつけられては溶けていく。
原付に乗った郵便配達員がうつむきながら走っていく。
商用車に乗り込んだ頭頂部の薄いおっさんは暖かそうな背広を着ている。
僕は冬がそう遠くないことを悟った。
今年は秋はあったのだろうか。
自分だけが取り残された気分になる。
ふと、遠くの山を見ると、ところどころ紅くなった木々が見えた。
僕のざらざらした心に、なんとか安堵が戻った。
ストーブが点火する。
焦げついたような灯油のにおいが鼻の奥をくすぐった。
すばらしい日だ。
僕は再び読書に耽る。
- 平日の昼前から本を読む。