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- 2012/4/12 2:25
嘘のような本当にあった話 ②
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- 続きだよ……
数日後、少し落ち着いた彼女から会おうと連絡入った。『見て欲しい物があるから』と…。それは、昏睡して意識を失う前に彼が彼女に書いた《最後の手紙》だったのです。彼女はその手紙を僕に差出ながら、
「私ね、あの人励まそうと思って『結婚しよ』って言ったの。そしたらあの人『病気が治ったら結婚届出そう』って言ってくれた。『間違いなく治るよ』って励まして結婚届まで貰ってきた。でもね私、知ってたの。もう助からないって…。それでも励ましたかったの…。これはね、あの人が死んだ日にあの人のお母さんが黙って渡してくれたの…。」と、僕に渡してくれた。中には見慣れた彼の筆跡でこう書かれていた。
《〇〇(彼女)は嘘つきだな。でも凄く嬉しかった。本当にそうなったらなって何度も思った。俺には〇〇の代わりはもう見つからない。だから俺はこれからもずっと君の物。でもね、俺の代わりは居るんだよ。気にしなくていい、落ち込んだ君を、いつも励ましてくれている人が側にいるはず。それが誰なのかわかっているだろ?俺にはわかる。その人に、この手紙を見せてあげてくれ。きっと君は幸せになれるよ。今まで本当にありがとう。君に逢えて良かった。じゃあね。》と…。
僕はその手紙を見て、涙が溢れてきました。それを見た彼女は
「それは多分、△△(僕)の事だよね」と切ない顔で僕を見たのでした…。
そう、僕はずっと前から彼女が好きだった。彼と付き合う前からずっと……。
- 続きだよ……