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    • 2010/5/29 3:48
    • 僕の小さな星 後偏
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    • 「うっうわぁ~」


      「僕は救急箱を取ってくるから、君はソファーに座って待ってなよ、」


      雲雀がすんでいるマンションはとにかく広くて、フゥ太は感嘆の声をあげることしかできなかった。

      だでさえ広い部屋に荷物が少ないから余計に部屋が広々として見えるのだ。


      「恭也兄・・・ここで一人で暮らしてるの?」


      「そうだけど?」


      何を言い出すのかといいたげに、奇怪そうな顔をして雲雀は振り返りフゥ太を見る。


      「あっそうだ。」


      そのなんとなく気まずくなった空気を換えるためにフゥ太は一生懸命に他の話題を考える。


      思い出した言葉は、数年前からどこか抜けきれないまま心に残ったその思いだった。


      「ねえ恭也兄・・・その・・・ごめんなさい」


      「何が。」

      雲雀は救急箱を持って戻ってくると、その声は相変わらず、平坦で無表情だった。


      「今日も助けてもらったし、一年前の黒曜の人達の時も僕のせいで・・・だから・・・」

      どんどん語尾が小さくなっていく。


      雲雀は依然として無表情で救急箱から包帯とガーゼと消毒液を取り出すと、フゥ太を見つめていた。

      その沈黙にフゥ太は耐え切れず、いっそのこと怒鳴り散らかして殴られたほうがいくらかましだとさえ思った。

      そんな中、雲雀の口が溜息を漏らしながら重々しく開かれた。


      「君は、悪くない」


      発せられた言葉は、フゥ太が想像していたどんな言葉とも一致しなかった。


      「別に僕が自分でやりたいと思ったからやったことで君が何かした、というわけじゃない。・・・今度そんなこといったら・・・・咬み殺すよ」


      なんの証拠もないことだけれども。まだ雲雀と話はじめて間もないフゥ太でもなにか感じるものがあった。
      これが彼なりの宥め方なんだと。



      「・・・ありがとう。恭也兄。」



      心から、本当に僕はそう思った。


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