ココア大好きさんとモバ友になろう!
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- 2013/1/2 19:49
- 無断駐車かと思ったら姉貴の彼氏だった話
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- ココア大好きは激怒した。
パチンコで負けた帰り、焼酎一本を買い寒空の下帰路へと車を飛ばしていた時である。
エアコンからは暖風の表記とは裏腹に凍てつくような冷風が吹き付け、車内は真冬のマットヘルスのような冷気に包まれていた。
あと少しで家だ…!家に帰ったら酒を飲んで、細かすぎるモノマネを練習して寝よう……!
残り数日の正月休みを如何にして満喫しようか。そんな事ばかりを考える。
ココア大好きの胸中に幸せの花が芽吹き始めていた。
その時である。
見慣れたはずの駐車場、いつも僕の車を停める駐車場、月額7000円の駐車場
家からほど近くにあるその約束の場に、見知らぬ車がアイドリングストップしているではないか。
ココア大好きは激怒した。
温厚な彼の顔は般若のそれへと変貌し、仏のような慈愛の眼は阿修羅の眼差しになっていた。
唸るクラクション
窓全開で響きわたる怒声
幸せの花は、枯れ散っていた。
小さな勇気を振り絞り彼は懸命にここは僕の駐車場ですよと訴えた。
その時、あろうことかその無断駐車車両が一瞥もせず去っていこうとしたのである。
ココア大好きは思った。これではいけない。あの車に社会のルールを教えてあげないといけない。
アクセルを踏み切り、逃げられないよう無断駐車に覆い被さり、優しく車社会のマナーを短い言葉で端的に告げてあげた。
その時、無断駐車の助手席に座っていたお姉様の恥ずかしく、震え、西野カナの歌い終わった時みたいな顔が印象的だった。
ココア大好きは静かにギアを巨乳と呼ぶボーダーであるアルファベットへ入れ直し、発進した。
- ココア大好きは激怒した。