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    • 2014/11/14 21:01
    • 今日も空は青かった 第十三話 続き9
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    • 「おっ、肌身離さず被っとる帽子を五十嵐に被らせたようじゃ。相当心を許しとるんじゃろな」
      仁王が少しにやけてそう言った。その時、幸村が音もなくすっと立ち上がった。
      「そうだろうな…ん?どうした精市?」
      仁王の言葉に相槌を打ちつつ、いち早く異変に気付いた柳が幸村に声をかける。
      「ごめん皆…応援しようって言ったけど、あまりにもいちゃついてるの見てたら何か腹立って来た。真田のこと蹴っても良い?」
      そう言いながら返事も待たずに保健室に入ろうとする。
      「おい、ここまで来て、みっともないマネ止めんしゃい」
      「そうだ精市、早まるんじゃない」
      「そうです精市様、ここは抑えて下さい」
      そんな幸村を必死に引き止める3人。一人だけ信者のような呼び方をする人間がいたが、そこはスルーで。
      「はいはい、わかったよ。弦一郎には後で個人的にお灸を据えることにして、ここは控えておこうかな」
      溜め息混じりに幸村が言った。真田さん、とんだとばっちりである。
      「そろそろ弦一郎がコートに向かうようだ。俺達も一足先に戻るとしよう」
      柳の声を合図に、皆でコートへ向かうことにした。

      真田side
      コートへ突くと精市は、ニコニコしながら、仁王は、ニヤケながら俺の方に近付いて来た。いったい何だというのだ。蓮二も同じくこちらへやって来たが表情は読み取れない。
      「お帰り。王子様」
      幸村が、わざとらしくそう言って来た。更に仁王までも
      「お早いお帰りじゃのう。姫さんは目を覚ましたんか?」
      と、わけのわからないことを言うので、
      「王子?姫?何の話をしている。言いたいことがあるならはっきり言えば良いだろう」
      俺がそう返すと
      「真田先輩が、美紀に王子様みたいにキスしたとこなんて見てませんよ」
      柳の後ろから現れた飯塚が、少しだけ顔を覗かせてそう言った。直後、ハッとする飯塚。
      「…」
      何だと?何故飯塚が、その事を知っているのだ。しかも脚色が酷い。
      「わ、私、一度保健室を出た後、忘れ物に気付いて戻ったんです。そしたら、戻れる雰囲気じゃなかったんで外で待ってたんです。そして、こう…ですね」
      苦し紛れに飯塚が言葉を並べる。覗き見ていたということか。それよりもとりあえず言葉を伏せるのは止めて欲しい。余計に怪しくなるではないか。この様子を見ても顔色ひとつ変えない、むしろ笑みすら浮かべている三人も、どうやら共犯のようだ。怒りとも羞恥ともつかない感情がふつふつと沸き上がって来た。

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