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    • 2014/11/3 21:07
    • 今日も空は青かった 第十三話 続き7
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    • 「驚きだよね。あの堅物な真田が授業遅れてまで誰かの為に何かをするなんて」
      幸村が心底驚いた顔をしていた。
      「そうじゃのう。柳生が言うには、血相を変えて五十嵐の元に駆け付けたと言っとった。先生達も、犯人を捕まえた英雄には強く言えんのじゃろ」
      仁王の言った通り、誰から広まったのか、お手柄中学生として真田は学校中で話題になっていた。事件の一部始終を知っているのは、当事者達だけだったが。この事をきっかけにして、更に真田が人気者になったことは言うまでもない。
      「流石、弦一郎といったところだな。生意気だ」
      柳が、褒めているのか、けなしているのかよくわからないことを言った。
      「確かに。よく見たら五十嵐さんの手まで握っちゃって、調子に乗ってるね」
      真田氏、散々な言われようである。
      「一言言っとくが、握っていったの五十嵐からじゃからな。柳は知っとったじゃろうが。…そういや前から思っとったが参謀、お前さん、顔色一つ変えずによう平気で嘘吐くなぁ」
      呆れたというか、感心したというか複雑な表情をして仁王が柳に言った。
      「何の話だ?記憶にないが」
      「はぁ…いけしゃあしゃあと」
      なに食わぬ顔でしれっと言ってのける柳にそう言って溜め息を吐く仁王だった。
      「ポーカーフェイスがある意味、蓮二の強みだからね。あ、五十嵐さんが目を覚ましたみたいだ」
      そう言った幸村の言葉に二人も声をひそめた。
      「お、飯塚が出てくるようじゃな」
      仁王が言った直後、飯塚が保健室の出入り口に向かってきた。そこで三人は、飯塚も仲間に引き入れることにした。三人が飯塚の前に顔を出すと、彼女は一瞬驚いていたが、
      「君も一緒に二人の様子を見ていかないかい?」
      幸村が口パクでそう言うと、飯塚は頷き、三人と同じようにドアの陰に隠れるようにして保健室を覗き込んだ。
      「そういえば先輩方、あの二人を見てると、こっちが恥ずかしくなってくるのですが、どうしましょう?どう見ても二人共好きなの、まるわかりだし。早くくっつけば良いのに」
      苦笑いしながら飯塚がそう言った。
      「それは前から俺達も思っていたことだ。だが当事者達は、二人共鈍過ぎて気付いていないようだが」
      柳がそう言うと
      「そんなこと言って、私、柳先輩と仁王先輩が、実は密かに美紀のこと狙ってたの知ってますよ。お二人は、小悪魔系が好みのタイプって聞いていたので意外でした」
      それを聞いて二人がギョッとした。

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