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    • 2014/11/2 1:47
    • 今日も空は青かった 第十三話 続き6
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    • 先輩が私の額にキスをしたのだと認識するまでに少し時間がかかった。理解した途端、
      「○☆△#!?」
      弦一郎先輩の突拍子もない行動に面食らい、言葉にならない言葉しか出てこなかった。
      「に、仁王が、これは元気になるまじないだとか言っていた。どうせお前は俺の言うことを聞かないだろうから、してやれと。…む?お前顔が赤いじゃないか。熱でもあるのではないか?やっぱり休んでいた方が…」
      くそう、また仁王先輩か。グッジョブ!でも、どうしてそんな結論に達するんだろう?先輩は天然系たらしなのか?自分だって赤い顔してるくせに。
      「せ、先輩があんなことしたせいですよ!先輩だって顔赤いじゃないですか。やり慣れないことするから!」
      「う、うるさい!俺のは、動いて暑くなっただけだ!俺のことは良いからこれでも被ってろ!」
      「わっ!」
      先輩が自分で被っていた帽子を私の頭に目深に被せながらそう言った。
      「これって先輩が大切にしてる帽子じゃ…」
      「暑さで、また倒れられでもしたらかなわんからな。つべこべ言うな!」
      帽子を上げて先輩を見ると、腕を組んでそっぽを向いていた。耳が赤くなっている。口調は荒いが、先輩なりの優しさらしい。気持ちが嬉しかったので、
      「はい!ありがとうございます」
      笑顔でそう言った。
      「れ、礼には及ばん。…では皆が待っているのでそろそろ失礼する。ではな」
      一瞬ちらりと私を見たが、恥ずかしいのか俯き加減でそう言って、先輩が部屋を出ようとした。
      「弦一郎先輩!」
      その背中に声をかけると、
      「何だ?」
      と言って彼が顔だけこちらに向けた。
      「試合、頑張って下さい」
      あぁ、そう言って微笑むと、手を上げてコートに向かって行った。その姿が凛々しくてカッコ良かった。先輩の帽子を、脱いで見てみる。先輩は滅多に人に帽子を貸すことがないと美咲が言っていた。自惚れかもしれないが、何だか自分だけ特別になれた気がしてつい口元が緩んでしまう。帽子から少しだけ先輩の匂いがした。何故かとても落ち着く。危ない危ない!変態になってしまうところだった。もう充分変態かもしれないけど…。そんな下らないことを考えている内に、時間が差し迫っていることに気付きテニスコートへ向かうことにした。

      例の3人組side
      少し時間は遡るが保健室の入り口から、幸村、柳、仁王の、いつもの3人が真田と五十嵐、飯塚の様子を覗いていた。

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