＠:爾本舗。さんの日記

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- 2010/3/4 20:34
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- はじめてのキスは涙の味がした
  まるでドラマみたいな恋
  見計らったように
  発車のベルが鳴った
  
  冷たい冬の風が頬をかすめる
  吐いた息で両手をこすった
  街はイルミネーション
  まるで星空みたい
  裸の街路樹　煌めく
  
  どうしても言えなかった
  この気持ち　押さえつけた
  前から決めていた事だから　
  これでいいよ
  振り向かないから
  
  ありがとう　サヨナラ
  切ない片想い
  足を止めたら
  思い出してしまう
  だから
  
  ありがとう　サヨナラ
  泣いたりしないから
  そう思った途端にふわり
  舞い降りてくる雪
  触れたら解けて消えた
  
  駅へと続く大通り
  寄り添ってる二人　楽しそう
  「ほら見て初雪！」
  
  キミとあんな風になりたいと
  思って纏った
  長めのマフラー
  
  どうして言えなかったんだろう
  意気地なし　怖かっただけ
  思い出になるなら
  このままで構わないって
  それは本当かな？
  
  ありがとう　サヨナラ
  いつか
  こんな時が来てしまうこと
  わかってたはずだよ
  なのに
  
  ありがとう　サヨナラ？
  体が震えてる
  もうすぐ列車が来るのに
  それは今になって
  僕を苦しめる
  
  繋がりたい
  どれほど願っただろう
  この手は空っぽ
  ねえ
  サヨナラってこういうこと？
  
  行かなくちゃ
  そんなのわかってる
  キミが優しい事も知ってる
  だけど
  「……この手が離れないよ」
  
  やっぱりねぇ僕は　
  キミが好き
  
  ありがとう　サヨナラ
  一言が言えない
  今だけでいい　僕に勇気を　
  「あのね――」
  
  言いかけた唇
  キミとの距離は０
  ……今だけは泣いていいな？
  もう未来はいらない
  このまま瞬間を止めて
  
  来年の今頃には
  どんな僕がいて
  どんなキミがいるのかな
  
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