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- 2013/11/12 6:17
- 祖母逝去
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- 11月8日朝、母方の祖母が亡くなった。
享年94歳。
祖父母の代の最期の一人だった。
母の実家は、大阪は丹波山地の山奥の寺だった。
ちょっとした丘の中腹の寺からの眺めは「正調日本の田舎」とでも言うべき山あいの田園風景。
最寄り駅からバス1時間弱。
夏には灯目掛けてカブトムシが飛び込んでくる。
風呂は薪で沸かす五右衛門。
そんなド田舎の小さな寺だ。
亡くなった祖母は何しろ孫に甘く、優しかった。
お供え物の甘味は食べ放題、欲しい物は何でも買って貰えた。
祖父は厳しくはあったが、小学校低学年の頃から監督無しで大人と同じ斧や鉈で薪を割らせ風呂焚きをさせてくれた(イヤイヤするお手伝いではなく、オレには無上の楽しみだった)。
もう大分前に祖父は住職の地位を引退してしまったが、「帰省する田舎なんてハナから無い」なんて話を聞くにつけ、心の故郷とでも言うべき環境を体験出来たオレは幸せだったと思う。
祖母は、20年ほど前から呆けてしまい、そのうちオレや祖父や母もわからなくなってしまった。
晩年はほぼ完全に言葉も意思も失って寝たきりになり、見舞っても木か石のようだった。
長い時間を掛けて、少しずつオレは祖母を失った。
今となっては「お疲れ様でした」と思うばかりで、最早喪失感は無い。
天寿を全うしたには違いないのだが、これはこれで寂しいものだ。
改めて、死に方の難しさを考えさせられた。
本日出棺、家族のみで見送る。
- 11月8日朝、母方の祖母が亡くなった。