ヴォルフレートさんとモバ友になろう!
日記・サークル・友達・楽しみいっぱい!
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- 2015/12/3 0:00
- 二人だけのダンスパーティー
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- コーデ日記 について:
- ピンクの豪華なドレスを来た女性が街を走る。
「もう、やってられない!何なの?あんな浮わついたお世辞ばかり並べ立てて、なびくとでも思ってるの!?」
女性は激怒していた。ダンスパーティーに参加したものの、無駄に甘ったるい言葉で飾り立てた世辞と虚栄の数々に嫌気が指した所で、それが怒涛のラッシュを決めたのだ。
そして、その怒りのままに屋敷を飛び出し、クリスマスで賑わう中央広場を通り抜け、街外れの森の入り口まで来ていた。
「おい、あんた。こんな雪の中で風邪をひくぞ?」
掛けられた声に振り向けば、人の背丈くらいのクリスマスツリーを背に1人の狼獣人が立っていた。
「御忠告有り難う。でも放っておいて下さるかしら?」
「そうは言ってもなぁ…俺が担当してるエリアで貴族様が風邪をひいたら、後々迷惑だしな」
つっけんどんに言う女性に狼獣人は困った様に頭を掻く。
「まぁ、とりあえず此方に来て火に当たって行きな。毛布もグリューワインもあるしな」
手招きするそこには、確かに焚き火も掛けられたポットもある。狼獣人は、予備の折り畳みの椅子を出して勧めた。確かに、そのまま飛び出して来た為に温まる物は喜ばしい。
「では、お言葉に甘えて」
女性は椅子に座ると、香辛料の効いた熱いワインを冷ましながら飲んだ。
それが呼び水になったのか、ポツポツと愚痴を溢し、そしてそれは思いの全てを吐き出させた。その間、狼獣人は相槌を打つだけで遮る事はしなかった。
やがて、広場から旋律が聞こえて来た。広場でも庶民のダンスパーティーが始まったのだ。
「良かったら踊ってくれないか?ただ、経験不足だからあまり上手くはないがな」
それはそうだろう。獣人は、市民権を得たとは言え、数は多くはない。また、その力は強く、人間とは違う姿をしている為に畏怖の対象となっている。関わりを持とうとする者は、傭兵や冒険者などの武力に関わる者ぐらいだろう。
「……えぇ、喜んで」
差し出されたその手を取ると立ち上がる。不思議とさっきまでの怒りは無い。
「……(温かい…)」
踊り始めて幾らかすると、相手のフサフサの毛皮に触れ、そう思った。
「……(何だろう?何だかドキドキする…)」
願わくは、いつまでもこの時が続きますように…… -