ヴォルフレートさんとモバ友になろう!
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- 2015/11/10 0:29
- 友に捧げる鎮魂歌
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- コーデ日記 について:
「久し振り、だな」
一人の狼獣人が白い魔狼を連れてやって来た。彼が話し掛けた相手、それは地面に突き刺さった一振りの大剣だった。
「景色は良いが……ちっとばかし寂しかったんじゃないか?相棒も俺が引き取ったんだしな」
その大剣は、かつて共に戦った仲間の物であると同時に墓標だ。周りにはネモフィラに良く似た花が咲き乱れ、光の粒を立ち上らせている。又、直ぐ横にある池は澄み、蛍も生息している。
「俺も前線は退いた。今はこいつと狩人として生活しているよ。お前が居ないんじゃ冒険も味気無くてな…」
元々、弓使いだったからその点は楽だった。だが、スキルや魔狼等の戦力は、ただの狩人としては過剰過ぎる物があった。それだけ、彼等は歴戦の戦士だったのだ。
「ほら、空も大地も光の海だ。これなら、お前にもこの歌が届くかな?」
そう言うと取り出した竪琴を爪弾き、歌いだした。かつての友が好きだった歌を鎮魂歌として…-