ぶただるまさんとモバ友になろう!
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- 2012/1/12 1:51
- 新たな危機…(その7)
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- 翌日店長は休みであった。
ぶただるまは店長が休みをとっている日だけは、安心して業務をこなすことが可能であった。
S子からは、店長があくまでもジョークのつもりでそのような愚行を繰り返していることは聞かされてはいた。
が、上司でもある店長に対してのある意味諦めの気持ちと、いくら冗談であっても今の精神的な苦痛に終止符を打つべく早くそのような事を止めてもらいたいと願う気持ちの二つの葛藤のほぼ中心にぶただるまは立っていたのだった。
恐らくいつも笑顔で対応しているぶただるまを見て、店長だけではなく周りのパートさんやバイトさんもこのような私の苦悩などは思いもよらないのかも知れない。
その時電話の呼び出し音がけたたましく鳴り響く。
沈黙を破るかのように・・・。
(プルル♪プルルル♪♪)
ぶた「はい、○×ドラックですが・・・」
発信者「あっ、ぶたくん?」
ぶた「店長ですか?なにか連絡とかですか?」
ぶただるまはあくまでも平静を装うように対応しようとしたが、どうしても声のトーンが定まらない。恐らく相手が店長であることへの惧れがぶただるまの精神を乱したのであろう。
店長「特に用事はないんだけどね。お店は特に問題ない?」
ぶた「大丈夫です。」
次の店長から発せられた言葉にぶただるまは絶句した。
店長「今日はぶたくん、触ってもらえなくて寂しいでしょ?」
ぶた「・・・(無言)」
ぶたの無言の返答を完全に無視するように、店長が言葉を続ける。
店長「僕もね、ぶたくんという玩具を弄(いじ)れなくて、今日は残念だよ」
ぶた「えっ・・・」(?×10)
店長「じゃ、残り時間頑張ってよ」
(ガチャッ)
『玩具』…ぶただるまにとっては非常に屈辱的な言葉だった。怪盗ロワイヤルでは以前に何回も玩具扱いされたことがあるぶただるまではあったが、今回はかなり深刻な状況であることは間違いない。
もしかして、昨日相談したことをS子が店長にばらして、その報復でそんな言葉を使ったのか?
ぶただるまはますます疑心暗鬼に陥っていく・・・
完全に四面楚歌状態のぶただるまはついにあの女性に相談することを決心する・・・
(次回に続く)
- 翌日店長は休みであった。