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- 2018/3/3 21:12
- 短編 守るべきもの 17
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- ……ポロッ。ポロポロッ。
アタシは、先生にそう言われて、つい泣いてしまった。安心しきってしまった。心の奥底でずっと残ってた黒い砂が、先生には手に取るように掬われた気がした。
アタシのことを考えて、先生は心をしっかり読んでくれた。求めていた希望の光を、先生は照らしてくれた。それが無性に嬉しかった。
アタシは、先生の腕にしがみついて、もたれ掛かって泣いてしまった。先生は、ちょっと困った顔をして、でもなすがままにしてくれた。
「…ありがと、センセ。相談したら気持ち楽になったよ。…帰ったら、お母さんにこのこと相談してみるよ。」
泣き止んで、授業の時間も終わって、アタシは先生にちゃんとお礼を言った。
「そっか。無理のないように、お母さんに相談したらいいと思うよ。…いざとなったら、俺に頼ってくれよ。」
………
家の前に着いた。お母さんにどう話そうか、ある程度は固まった。
さぁ……アタシも覚悟決めますか!
短編 守るべきもの 完
- ……ポロッ。ポロポロッ。