サラミさんとモバ友になろう!
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- 2019/7/24 8:48
- 小話:磯野家の参院選2019②終
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- 温厚なフネの突然の激怒に家族全員が驚き、フネの元へ駆け寄る。
「母さん、すまなかった!今度来客や電話があったらワシが…」
「そうじゃない!あの電話、テープだったの!バカにされてるようでクヤシー!!」
話を聞くと、某野党の有名候補者から直々に電話があったそうな。
それで話を聞いて、相槌を打っても一方的に喋り続けるので変だなと思ったら…
「テープかよ!」
家族全員でハモった。
「ナルホド…直接訪問するだけでなく電話での選挙活動もあるんだな…」
学ぶカツオ。
「おい、カツオ。気分転換にコンビニにアイスでも買いに行かないか?」
「それ賛成!」
アイスを買いに外に出る。
すると見慣れた顔が…
「イソノ、久しぶり!」
「中島!」
そこにはアヘノミクスですっかり景気が良くなった中島がいた。
時計はパテック・フィリップ、服はポール・スミス、靴はエルメス。ダイヤのピアスまでつけている。
「景気は上々だよ。経営してる会社も上手くいってるし、株もそこそこ。東大ブランドのおかげで今流行りの『東大主』にも出演が決まったんだ」
「あっそ…」
「それでだよイソノ、我が心の友よ!今回の参院選、絶対にミミン党に入れてくれよ!この国の未来のために!」
そう言って中島は去った。
複雑な気持ちになりつつ、コンビニへと向かった。
コンビニ前ではヘイワ新撰組が演説をしていた。
「皆さん、生活苦しくないですか?!頑張っているのに税金をガッポリ取られて貧しいまんまでしょう!」
元俳優のタマモトヤロウが熱弁を奮っていた。
「一票なんてなんの力もない、そう思うでしょう。しかし皆さんが受ける恩恵を金額に換算すると、一票には約570万円もの価値がある!570万ですよ?!ドブに捨てるわけにはいきませんよね!我々を信じて…」
「行こう、カツオ。耳触りの良い言葉ほど危険なものはない」
アイスをたんまり買い込み、帰宅。
今日は濃い一日だったな…
「父さん、今度の参院選行くよ」
「おお、本当か!?カツオ」
「うん。そして候補者や党のことをもっと調べたいんだ」
「それはいいことだ。暑さで頭でもやられたか?」
「やられてないって!!」
こうして磯野家の夜は更けていく…
以上です。
公平を期すため出てくる党は名前を変え、全て批判的な目線で書いています。
お許し下さい。また、問題等ありましたらデリートいたします。
- 温厚なフネの突然の激怒に家族全員が驚き、フネの元へ駆け寄る。