光一さんとモバ友になろう!
日記・サークル・友達・楽しみいっぱい!
-
- 2012/11/23 20:53
- なぜ上演するのか
-
- コメント(0)
- 閲覧(4)
-
-
- いよいよ1年半ぶりの公演の稽古が始まった。
今回の上演作品は『エレベーターの鍵』である。
小説「悪童日記」で有名なアゴタ・クリストフが1977年に
書いた戯曲を、のちに本人がさらに手を加えて完成度を高めた
作品だ。
この作品を上演しようと考えたのは、今から1年以上の前の
ことだ。これまで進めてきたプロジェクトとは異なった、
演劇的な試みを行いたいと思って上演を決めた。
上演が決まってから、さまざまな人たちから、
「アゴタ・クリストフが好きなのですね」と言われた。
そのような反応を聞くたびに違和感を覚えるのだが
演出家が、その作家の作品を上演するのは、
それがいま上演する意味があるかということと、
上演できる構造を持っているかということと、
演出家の考える上演に耐えられるかということが問題で
あって、その作家を好きかどうかということはあまり
関係ない。
今回の『エレベーターの鍵』は、いまの日本で上演する意味
のある作品であり、上演できるだけの劇的構造を持っていて、
演出プランの実行に耐えられるだけの強度も兼ね備えた
テキストであると思う。
今後もさらに戦いがいのあるテキストを使って
新たな演劇の可能性を探りたい。
- いよいよ1年半ぶりの公演の稽古が始まった。