光一さんとモバ友になろう!
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- 2012/6/20 23:13
- 『三島由紀夫と若者たち』を見て
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- 若松孝二監督の『11.25 自決の日 三島由紀夫と若者たち』を見た。井浦新が演じる三島由紀夫に最初は違和感があったが、見ている内に何となくこれもありかと思えてきた。実際の三島はもっと猥雑だったと思うが、行動に純化していく過程を描くには、このくらいの誠実さがないとダメだろう。しかし体はちょっと貧弱すぎる。あの腹を切ってもあまり有難味がない。ともに切腹する森田必勝を演じる満島真之介のほうがいい。三島を決起にむかって強引に引っ張っていくところに説得力があった。
しかし、思うに三島が今の日本に生きていたら、現在のわが国の状況をどう思うだろう。故郷の山河を壊滅させた原発事故に対して誰も責任をとらず、きちんとした原因究明もなされぬままに、きわめて政治的な思惑で原発再稼働が決められていく、この日本に対して吐く言葉はあるだろうか。もしかしたら三島は、あの時代で死んで幸せだったのかもしれない。日本人が、まだ行動によって世の中を変えられると、はかなくも夢みていたあの共同幻想の時代に。
- 若松孝二監督の『11.25 自決の日 三島由紀夫と若者たち』を見た。井浦新が演じる三島由紀夫に最初は違和感があったが、見ている内に何となくこれもありかと思えてきた。実際の三島はもっと猥雑だったと思うが、行動に純化していく過程を描くには、このくらいの誠実さがないとダメだろう。しかし体はちょっと貧弱すぎる。あの腹を切ってもあまり有難味がない。ともに切腹する森田必勝を演じる満島真之介のほうがいい。三島を決起にむかって強引に引っ張っていくところに説得力があった。