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- 2017/3/12 22:45
- 第215話:旅人のうた第五部32
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- 新契約店にのみ適用される
救済措置
月次引出金
オーナー夫妻の当座の生活を保障する為に、店舗営業利益の多寡に関わらず、本部は各店ごとに設定された金額を毎月オーナーの口座に振り込む
営業利益が引出金よりも多ければ、店舗に負債が無い限り残りは追加で引き出せる
逆に
営業利益が引出金よりも少なければ、店舗は本部に対して負債を負うことになる(自動融資)
例えば
営業利益が毎月10万円しかないのに、月次引出金が30万円に設定されていれば
店舗は毎月20万円、年間で240万円の負債を負うことになる
フランチャイズ契約書には
こうある
『現金決済勘定(負債)が1千万円に達すれば、本契約は自動的に解除される』
その時は
オーナーの意向に関わらず
お店は強制的に閉店
そうなると
また
「1千万円払え。家や車を売ってでも払え」
という商談を、誰かがにしに行くことになるのだが
ここ最近
この負債を払えないまたは払わないオーナーが続出し、東京本部は次々に増える多額の不良債権に頭を抱えていた
それで
本部は閃いた
「月次引出金を営業利益以下に設定させればいい」
オーナーの生活なんか
もう保障しませーん
2003年11月
東京本部が
全国の担当者に大号令を下す
各自
担当オーナーを説得して、月次引出金仕様変更書に判子を押させろと
新しい月次引出金の仕様は
直近半年の
平均営業利益の「8割」
残りの2割はどうなるのか
負債がない店は
追加で引き出せる
しかし
負債を抱える店は
強制的に
その返済に充てられる
フランチャイズ契約書には
こうある
『現金決済勘定(負債)が1千万円に達すれば、本契約は自動的に解除される』
これは
逆に言えば
1千万円までは
店舗は本部から融資を受けられるという契約内容である
にも関わらず
今回の仕様変更はこの契約内容を事実上破棄するものであり
負債を抱えるオーナーは
当たり前のように抵抗を示した
まりの担当店9店中
新契約店は7店
その内6店からは判子を貰えた
トミオのオーナーも
あっさり同意した
アマチャンも
イコマも
他の店も
まぁ
これらのお店は負債を抱えていないからなんだけれど
そんな中で
最後の最後まで
抵抗し続ける店があった
ナカマチ店
やる気のないオーナーの店
「親子4人、1ヶ月16万円でどうやって暮らせ言うんや」
- 新契約店にのみ適用される