ノグティーさんとモバ友になろう!
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- 2011/7/26 17:42
- ハートピア物語 第七部 第十話
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- 「STAY DREAM」
雨の日の初秋に、ノグティーはベルモールで映画「海猿3」を観てきた。映画のクライマックスで崩れてゆく天然ガスプラント「レガリア」の建物が、今のハートピアとかぶった。何があっても生き抜くことを諦めない主人公の仙崎大輔の姿に、野口は男気を見た。
そして、10月2日には喜連川の社会福祉協議会の駐車場で、「さくら市福祉まつり」が開催された。そこにノグティーも参加させていただいた。
開会式が終わると大勢の人達がやってきた。ハートピアきつれ川では花の苗と七宝焼とコーヒーを出品した。
仕事の合間を見て、ノグティーと支援のOさんとメンバーのOさんは出店をまわった。ノグティーは手打ちそばとカレーライスを食べた。Oさんはつきたてのお餅を食べた。
ふたたびハートピアのブースへ戻ってアテンドをすると、ノグティーの頑張りの甲斐もあってか、パンジーと葉ぼたんの苗は完売した。アイスコーヒーとホットコーヒーも完売した。ハートピアもイベントも大成功に終わった。
それから、ベルモールで見た「海猿3」の影響もあって、ノグティーは久し振りに新極真空手男子部の部の練習に参加をした。強引にスポーツの秋にするため、練習に熱が入る、野口だった。
会社へ出勤すると、相変わらず、喫茶店「ひだまり」の来客は増えていた。
ハートピアから帰宅した後食事を取って、仮眠をしながら、ノグティーは今まで14年間、野口に戦いを挑み、破れ去っていった数々の人々を思い起こした。K君、Iさん、T支配人、・・・。
「みんな、全国各地で元気にやっているだろうか。風邪など、引いてはいないだろうか
。天国に行ったMさんは、もう、成仏して、新しい命に生まれ変わっただろうか
。」
ノグティーは、ハートピアきつれ川のホテルが閉鎖しているのは夢のままで終わってほしいと願うのであった。
そんな中、ハートピアきつれ川で、臨時に、厚生省の役人を交えての説明会があった。
とうとう、ハートピアの事業主の全国精神障害者社会復帰協議会が破産申告を出したのだという。
ハートピアは、「海猿3」のレガリアのように消えて亡くなる。ノグティーは、新たな仕事を見つけるようになる。
今日も、インテグラでハートピアきつれ川を後にするノグティーだった。(つづく)
- 「STAY DREAM」