空中分解さんとモバ友になろう!
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- 2012/11/7 21:21
- 初めてのお使い~魔界編~後編
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- 魔鈍女(マドンナ)亭でも、特になに不自由なくというか、ジュースまでご馳走になり笑顔が絶えないヨーヒル。
「お父様によろしくいっておいてね」
店先の姉さんが、ヨーヒルの頭を撫でながらお願いする。もちろん、甘い喉越しと、お姉さんのいい香りを吸ったからには断る権利なんてあるはずもない。ヨーヒルはウンと頷いて、にぱあと笑って、秘薬をカゴにいれた。
ヨーヒルは帰りぎわにサイクロプスおばさんに会った。おばさんはホホホと微笑んでいた。
ケルベロスのポチは舌をだして、忙しい息遣いをして、ヨーヒルを見送った。
時刻は夕暮れになっていた。建物群に淡いオレンジが重なる。白地を貴重とした家々が黄金に染まる姿は、一日の一時のキャンパスだった。
一度も泣くこともなく、
一度もくじけることはなく、
一度も迷いもなく、
ヨーヒルはただいまと元気よく叫んだ。
その家の表札はルシファーだった。
後書き
オチまで長いことかかりましま。まさか字数をオーバーするとは思わなかった(T-T)
- 魔鈍女(マドンナ)亭でも、特になに不自由なくというか、ジュースまでご馳走になり笑顔が絶えないヨーヒル。