ﾁｬｯｸ･ﾌｧｽﾅｰさんの日記

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- 2012/2/1 18:48
- 11:00…『Part3 トイレのかみさま』
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- これは当日記「10:50～」の続きである！
  11:00…何の情報も引き出せないまま、ゲンゴロウの失態によりトニーが逝ってしまった為、ショッカー基地の拷問室は静まり返っていた。「こめかみから指が抜けない様に縫合したのに…」ミカは破裂したトニーの頭を見つめながら静かに言った。だが過ぎた事を考えていては時間の無駄と言わんばかりにミカは指示した。「彼を改造人間として蘇生させ、是が非でも情報を引き出すしかないね。直ぐ用意にかかりな!!」彼女の一喝で研究員たちは部屋から散って行った。そして拷問室内はゲンゴロウの指は完全に切られ損の雰囲気で充満していた。同時刻、成田空港…「あのおにぎり変な物入ってたんじゃね？」ゴノレゴはそう思わずにいられなかった。彼は括約筋に全精力を集中しトイレへと向かっている…例の「おにぎり」のせいで、彼の腹は急激に下り始めていた。「超A級スナイパーと名高い俺が、成田で漏らしたとあっては名が廃る！トイレは目の前！だが気を抜くな！その途端に安心感でブン撒けてしまう！」彼は心の中で自分自身に言い聞かせていた。そしてとうとう彼は個室に詰めベルトを緩め始めた。「いかん、落着け俺！焦ってズボンが脱げん！まだまだだぞ！括約筋に神経を集中しろ！もう少しだ!!」だが、トイレという安心感で括約筋は言う事を聞いてくれない。息も慌ただしく彼は遂にズボンを脱ぐことに成功した！その瞬間、括約筋が一気に緩んだ事を感じ取った。しかし、狙撃の一瞬のタイミングを逃さない彼のいつもの瞬発力が自然と便器に彼を座らせた。ズズキューン!!全ては便器の中に無事に放たれた。「ハァ…」溜息とも安堵の深呼吸とも吐かぬ息が彼の口から自然と溢れた。しかし、咄嗟に我に返った。「いかん！今敵にでも襲われたら!!」流石は超A(B)級スナイパー、どんな時にも命の危機管理は怠らない！「直ぐここを出ねば……」彼は扉の外に全神経を集中し、周囲の気配を探りながらトイレットペーパーホルダーがある場所にそっと手を伸ばし始めた。が、何時まで経っても紙が手に触れない。目線をそこへ移すと「……ない！」超A(B)級と呼ばれる彼も、漏れるか否かの瀬戸際では紙の危機管理には注意散漫だった。「ここで騒ぎ立てれば超A級スナイパーの名が失墜する!! どうするゴノレゴ?!」任務が待っている彼に考える余地はない!そして遂に声を発した「誰か……紙……」低い静かな叫びがトイレに木霊した11:10！