ﾁｬｯｸ･ﾌｧｽﾅｰさんとモバ友になろう！
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- 2012/10/18 17:56
- 11:35…マクドナルドで珈琲を
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- 11:35…「車を止めろ」。車はハザードを出し、路肩に停車した。「黒江、あとどのくらいかかりそうだ？」睨みつける様な上目使いで、黒江はじ～っと俺を見ている。数秒後「あと５分！」と言いながら端末を再びカチカチと叩き始めた。「みんな、この数十時間働き詰めで一服もしていないだろう。横田基地に侵入する前に少し緊張をほぐそう。」俺はそう言って車のドアを開け、道路に脚を踏み出しながら「マックで珈琲を買ってくる。安心しろ、全員分買ってくる！」と言い残し、行きかう車の流れに目を配りながら、向かい側にある店へと小走りをした。自動ドアの寸前まで行くと「チャック！出来ました！ID～!!」と黒江が叫んだ。俺はその言葉に反応し、車の方に体を翻しドアに背を向ける格好になったが、自動ドアは『ウィ～ン』と音をたて開いた。「あぁ、分かった！大仕事の前に少し息抜きしよう！」とレジカウンターに背を向け、後ろ歩きしながら叫んだ。黒江も頑張ってくれたのだろう、５分と言いながらもう仕上げてくれた、有り難う！とにかくブラックコーヒーでリラックスしよう!!心の中でそう呟いているうちに、背を向けた恰好でレジカウンターに辿り着いた。俺はそのまま車の方を見ながら「ブラック！」と注文した。グラコロバーガーも食べたいと思い、「…に、グろぁ…」【グ】のあとに【ラ】を言いたかったが、急に襟首を物凄い力で掴まれ【ロ】に近い【ラ】が口を出た。その怪力で俺は店員の方へぐるりと回転した。その店員を睨みつけると…「こ、黒人!!」その店員は興奮冷めやらず「お客さ～ん、今俺の事ブラック言ったでしょ?!懲りずにニグロまで言いやがって!!」そう言いながら馬鹿力でさらに首は絞まり、脚は床から浮き始めた。誤解を晴らそうと必死に言葉を発しようとするが「ふぁ、ふぁ…」息が出来ない!!「…く…」苦しいの言葉も出せない!!「ファックだ～!!貴様いい度胸してんな！俺が元グリーンベレーだって知ってんのか?!」『元グリーンベレー』…映画で良く聞くセリフだが、そんな事を言いたいんじゃぁない！それに元グリーンベレーならマックなんかに再就職するな!!くそ～っ…目の前が霞んで来た…お前、そんなに力を入れるんじゃない、力こぶでTシャツの裾切れ始めましたよ、と思っているとドアに向かって「ブン!!」と投げ飛ばされた。貴様は超人ハルクか!?あぁ…普通にブレンドって言えば良かったと後悔した11：40!!
