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- 2011/9/7 18:47
- 救急隊日記~どんな時に救急車を呼ぶ?
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という季節も過ぎてしまいそうですね
モバゲー質問広場で「消防・救急」関係の質問に回答させて頂いてますが、よく「それ位で救急車を呼ぶな〓」という回答を目にします
近年救急要請の件数は増加の一途を辿り、119番をしてから救急車が来てくれるまで平均7.9分(7分54秒位)かかると言われていますポスターにも「1分1秒争う救急車、あなたも1分1秒考えて」というスローガンを掲げ、適正利用をお願いしています
ではどんな時に救急車を呼んだらいいのでしょうか
まず原則として救急の考え方は「すぐに診て貰わないと命に関わる病状」となります呼吸・脈がない心肺停止状態は代表的ですが、他にも脳や心臓は今まで話せていた人が劇的に悪くなる可能性が高く、こういったケースも救急対応といえます
例としては顔面の片方だけ表情が違っていたり、胸全体が痛い・苦しい、意識を失う等々あります
次に交通事故も多発外傷により重症化しやすいと言えます腕や足の骨折は見た目や痛さは派手ですが、実はそんなに重症ではありません
数ある交通外傷の中で自分が一番怖いと思うのは「緊張性気胸」という病態で、これは肺に穴が空いてしまい胸の中に空気が漏れ、肺が膨らまないので呼吸が出来なくなり、胸に溜まる空気が心臓を圧迫してやがて呼吸も心臓も止まるという生殺しのような外傷です
ちなみにこれは胸に注射針を刺し、胸の中の空気を抜いてやる脱気という処置をしてあげると劇的に快然しますが、現在救命士さんは救命士法により行えないので病院に急ぐしかありません
話が逸れましたが、小児で多い救急要請は熱性痙攣ですね熱性痙攣は生後四ヶ月から大体4~6歳まで起きる事がある痙攣で、数分(約5分以内)で治まる事がほとんどです
ですがやっぱり我が子が痙攣して平静を保てるお母さんは少なく、すぐに救急車を呼んで救急隊が来る頃には痙攣も治まりぐっすり・・・というケースがほとんどです
ただ痙攣重責発作という重症例もあるので、痙攣も甘くは見れません
他にも喉詰まりからくる窒息や腹痛等々ありますが、詳しくは総務省消防庁でもこんな時に呼びましょうというホームページを作っていました興味があれば覗いてみて下さい
または自分への質問もお待ちしています
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