トム-モレロさんとモバ友になろう！
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- 2016/1/18 0:32
- お題日記「初恋」
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- お客さん今日は飲んできたの？
ナミです、宜しくねー。
不意に思い出した、ガキの頃の初恋の相手の名前と同じだな。
飲み屋にて昔の事を思い出す。
生まれは港町で猫の多い町だった。
ある時。野球、サッカーなど公園で遊ぶのを飽きた頃、俺らの間で一世一代の釣りブームが起こった。
我こそは大物を釣り上げようと釣り竿を立てる子供ら、異様な光景だろう。
かと言って大物なんて早々釣れないのだ。
小ぶりな雑魚ばかり釣れた日には猫に放り投げる。
魚狙いで猫が近寄ってくる。
しょうがない、遊んでやるか。
しばらく猫と戯れていると声がした。
｢猫好きなの？｣
しゃがんでた目線を声の方に向ける。
声をかけてきたのは同年代くらいだろうか？可愛い女の子だ。
しかし、見掛けない顔だな。
この町は子供が少なく全員の名前と顔は把握しているのだ。
｢猫好きだよ、何処から来たの？｣
彼女は名前をナミといい、同じ学年で関東から祖父母の家に遊びに来ているそうだ。
しばらく一緒に猫と遊んでいたが、ナミの仕草が気になった。
さっきから釣り竿の方に視線を向けている。
そうか、釣りをやってみたいのか。
｢釣りやってみる？｣
ナミが頷く。
少し手ほどきすると早速大物を釣り上げやがった。
それから競争となり、どっちが大きな魚を釣るか日が暮れるまで楽しんだ。
｢もう6時だ、帰らなきゃ。また遊んでくれる？｣
｢いいよ。昼に公園おいでよ、友達も紹介するし。｣
｢分かった、ありがとう。また明日ね。｣
また明日、｢初恋｣前編終了
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