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    • 2020/6/4 22:37
    • アフロダイストーリー10
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    • 「ちょっとはしたなかったかしら?」
      舌を出しながら、さやかが姿勢を低くしたアフロダイから飛び降りた。
      腰のストールが大穴の空いた格納庫の壁からの風でたなびいている。
      「ま…まあ、ありがとうさやか。怪我は無かったか?」
      弓教授の亡き妻は女だてらにバイクを乗り回すカミナリ族だった。
      少しおしとやかになるかなと期待も込めて買ったストールだったが、妻はマチコ巻きにはせずに、バイクに似合うからと首に巻いてマフラーのようにしていた。
      「血は争えないか…」
      「何か言いました?お父様?」
      「いや…なんでも無いよ。それより明日から大変だぞ、アフロダイを使って修理だな」
      「しょうがない、ワシも手伝うかな」
      顔や服が埃やススだらけになったまま、3人は笑った。
      破壊された天井からは暖かい日差しが射していた。

      完(о´∀`о)

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