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- 2020/6/4 22:11
- アフロダイストーリー8
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- 「さやか!」
弓教授の叫びが格納庫に響く、もうもうと立ち込める煙でさやかの姿がかき消された。
もう駄目だ…とさやかは目を瞑ったが、暗い影が覆ったまま潰される事は無かった。
「ア…アフロダイAが…私を守ってくれた…?」
偶然なのか倒れ込んだアフロダイは両手を着いて、さやかを庇うように這っていた。
格納庫のライトが逆光になり、出会った時のように神々しく、思い出の母のように微笑んでいるようにすら見える。
「さやか!何が大切なのか考えるんだ!アフロダイは傷付いても私が直す。だがお前や兜博士の命は失ったら戻らない!」
そう叫ぶ弓の想いの影にも失なった命…母の面影が有った。
コロリと転がったさやかのヘルメットから母の形見のストールが流れ出ている。アフロダイへの道を示すように。
「分かったわお父様…お母様…」
さやかは走りながらヘルメットを拾い上げ、急いでストールを腰に巻くと颯爽とアフロダイに乗り込んだ。
少女ゆえの身軽さだが、弓教授には亡き妻のバイクに飛び乗る時の面影が重なった。
「アフロダイA!ゴー!」
破壊マシンとアフロダイの戦闘が開始された。
- 「さやか!」