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    • 2020/6/4 21:11
    • アフロダイストーリー5
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    • さやかのアフロダイの操縦は日に日に上手くなっていった。
      アフロダイを大切にするあまりに本来の仕事である地質調査や掘削はアフロダイが汚れるから嫌だと、わがままを言うのが困りものではあったが。

      そんな折、久しぶりに兜博士が訪ねて来た。
      「いやぁゲンちゃんしばらくじゃったの」
      相変わらずゲンちゃん扱いである。
      弓教授は微妙に引っ掛かりつつも再開を喜んだ。
      「奥の研究室は空いてるかな?話があるんじゃが…」
      弓教授は繊細な鑑定眼の持ち主であり、瞬時に何かを察知した。
      「すぐ用意しましょう。さやかには引き続き訓練をするように伝えます」
      「いや、後でお嬢ちゃんにも聞いてもらった方が良いだろうな。用心に越した事はない」

      奥の研究室は完全防音のセキュリティが強化された機密室である。
      光子力研究所は貴重なジャパニウム鉱石を専属で管理・運用する為に警備も厳重なのだ。
      「ワシはそろそろ引退しようかと思うんだが、話の重点はそこでは無い」
      「ひょっとして例のミケーネ調査事件との関係が?ドクターヘルの…」
      「相変わらず察しが良いねゲンちゃんは」
      にこやかに答えるが兜博士の目は笑っていなかった。
      弓教授は兜博士の弟子の中では特別成果を上げている訳でも無く、研究成果はいつも一番遅く発表していた。だが誰よりも研究を始めるのは早く、誰しもが結果を焦ってしまう仕事でも、何度失敗しても諦めずに必ず答えを出す男だった。
      兜博士は弓教授のそんな姿勢が好きだった。
      「引退したら君に光子力研究所を任せたいんだ。ワシはやらなきゃならない事があってな」
      兜博士がそう伝えた時、遅れたさやかが入って来た。
      「失礼します…何かしら?」
      黄色いツナギのパイロットスーツで片手にヘルメットを抱えて、さやかはドアを静かに閉めた。
      「ん?さやかそれは…?」
      逆さになったヘルメットから長いピンクの布が垂れていた。
      「これ…母さんのストール。整理していたら見つけたのよ。スーツに似合うかなと思って」

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