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    • 2012/7/28 21:46
    • 欲張り聖女と人魚姫/2
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    • 【だーかーらー、あの坊やが好きなら好きだから付き合え、あたしがアンタを助けたんだからね、位言え】

      魔女討伐帰り、たまたま逢瀬した友人、相変わらず恋愛関係でうじうじぐだぐだ悩んでるみたいだ。あたしはポッキーを口角にくわえ軽快に揺らしそう促したのを覚えてる。

      『はァ、だから…そう言う訳にはいかないの。恋心ってこう、理屈じゃないの…ま、杏子にはわからないよね』

      浅い溜め息と共に指摘した内容、勿論、理解不能。
      ま、いいさ、と告げた矢先目当ての店に辿りつく

      【あー…!スペシャルデラックスフルーツクレープが売り切れ!】

      『…はい?』

      【いや、此処の喫茶店の一日50個限定クレープが売り切れてる。折角食いたかったのに】


      『いや、あたし知らないし。そもそも約束してないじゃん。』

      【うっさいなァ…うだうだ悩んでるからあたしがクレープを慢ってやろう、って気を利かせたつっーの。】

      不器用、と一言指摘した後吹き出した様に笑みながら青髪を揺らし踵を返した、そんなアイツにあたしはまけじと言った。

      【ま、優しいあたしが今度、クレープ慢ってやるよ、さやか。】


      …―…

      今度なんてなかった。
      はっ。まァ、家族以外を思い出しただけ、よし、か。
      そう思った瞬間体に打撃を受けた。

      視界が霞む、声が出ない、以前に呼吸さえ無理だ。

      さやかだった魔女も呻きを奏でて震えてる。



      ―…
      大丈夫。一緒に逝ってやるから、な。











      黒い視界に淡い青が見える。
      目の前にいた魔女は淡い青に包まれていた、その青の中心に居たのは生まれたままの姿だった、さやか。もしかしたら淡い期待を抱いた走馬灯に似た幻覚かも知れない。それでもイイ、会えた。

      震える片手を軸に何とか立ち上がる…はは、流石あたし、やれば出来るじゃん。

      あたしの気配に気付いたさやかは驚きと共に、駆け寄ろうとするが淡い青の檻からは出られない。



      一歩、一歩。
      接近す度に鮮血が垂れる、体が重い。
      漸く辿り着いた淡い青、その中で友人と対面した。やっぱり幻想なのかな、声が出ないさやかはあたしを心配そうに見つめる。つうかあたしも声出せないって



      ま、いえるのは一つ。終焉だ。
      淡い青の周りを漆黒が包む。


      だけど大丈夫、あたしが居てやるよ、さやか。独りぼっちは寂しいもんな―…





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