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- 2011/7/7 19:57
- 7月2日(土) 10t級潜水船座礁:2
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- 濃霧の中、私の乗船する50t級潜水船は座礁した10t級潜水船を救助すべく着た航路を戻っていた。
戻るに連れ、次第に霧はその濃さを増してゆく。
どの位航行しただろうか、1時の方向に微かに何かが見えた。
10t級の航海灯だ。
私はすぐさま船長に報告する。
『船長! 1時の方向、距離20(フタマル)に10t級の航海灯確認!! 向こうも此方に気付いた模様!』
船長は10t級の方向を見据えて無言で頷いた。
そして我等に指示を出す。
「ハッカ(物干し竿の先端部にフックが付いた物。 主に海上に浮かぶ繋留索等を取る時に使用する。)を使って水深を確認せい! 助けに来た儂等まで二の舞になったらいかんからな!!」
私とH.Tさんはハッカを使用し水深確認作業を始める。
だがハッカは50t級の推進力と水圧によりその形をしならせ、正確な水深は把握困難であった。
10t級まで距離10mとなったその時、50t級の航跡が急激に泥を巻き上げた。
これは座礁する手前であることを意味していた。
つづく
- 濃霧の中、私の乗船する50t級潜水船は座礁した10t級潜水船を救助すべく着た航路を戻っていた。