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    • 2011/6/28 9:18
    • 短編小説『海へ…』
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    • 夕暮れ近くになり、俺は車のエアコンを切り、煙草に火を着けた。
      窓を開けると初夏の風が心地好い…。

      (あんなにたやすく別れをぶつける気ままなお前に勝てる訳もないよな…)

      煙草に煙を吐き出しそんな事を考えてた。
      外の景色は新緑の木々を映し出し、木々の隙間から青い海が見える…
      タイヤは悲鳴をあげながら山道を下った。

      元々俺は、自由気ままに生きてきた。
      そんな俺が1つのところに落ち着けるはずもない。
      それはわかってた。
      それでも…少しだけ…お前と生きてもいいと…俺らしくない夢を見てた…。
      いつからだろう?
      傷付く事を恐れてた俺は、いつも不器用な恋愛をしてたのに…

      今回は見事に傷付く恋愛をしていた…
      笑うしかないほど情けない気持ちになってくる。
      車は山道を下りきり海岸通りに向かう道へと出てくる…。
      風は、初夏の風から潮風へと変わり無邪気に笑ってたお前の笑顔を運んできた。
      海岸通りに出ると沈んでいく太陽が波間を黄金色に染めていた。

      穏やかな海に沈む夕陽の朱が優しく俺に流れ込んでくる…。
      心を立て直す頃には…次の夢に向かっているさ…

      強がる俺に…波の音が(そんなに熱く燃えた恋愛なら無理して忘れる事もないよ)と語ってくれる。

      『忘れないさ、きっと…』

      俺は心の中でそう呟き、2本目の煙草に火をつけアクセルを踏み込んだ…

      ☆おわり☆

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