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- 2014/4/11 19:45
- 魔法使いのおじいさん
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- ある日家に帰って来ると知らないおじいさんがご飯を作っていた
母に聞くと「まあ、いいじゃないの置いてあげて」と言われた
おじいさんは料理が上手でいろんな料理がその日、食卓に並んだ
食事を終え、私はすぐに眠くなりその日は早く寝てしまった
朝になると庭で物音がして目が覚めた
庭に顔を出すと庭を耕すおじいさんが居た
おじいさんは「せっかく庭があるんだし何かを植えようと思って」っと答えた
私はある事を思い出した「去年死んじゃった飼ってたウサギが埋まってるのでやめてください」と懇願した
おじいさんは「それならそこに置いてあるよ」っと台の上にペットの亡骸を置いていた
おじいさんは亡骸のウサギを抱きかかえて匂いを嗅ぐような仕草をして「これなら大丈夫じゃろう」っと言い亡骸を地べたにそっと戻した
すると亡骸だったウサギはビクビクとけいれんし始め突然跳ね回り始めた
おじいさんは「冬眠でもしてたんじゃろ?」っと言った
私は嬉しくなり、家に戻り生きてた当時みたいにお布団で抱きしめ添い寝をした
私はペットに「今まで知らずに埋めてごめんね」と謝った
ペットは「今まで本当にありがとうねユウくん」と答えた
私は「私はユウくんじゃないよユウくんてだれ?」っと言うと
すると「ユウくん本当にごめんね」っとまた不思議な返事をした
私はその時に
なんでウサギがしゃべれるんだろう、なんで一年も経った亡骸が無傷なんだろう、なんでウサギが冬眠するんだろうとリアルな事を考えた瞬間
気がついた
すべては夢だった
リアルな世界に帰って来たのだ
生き返ったウサギはペットを亡くしたショックから逃避する為の虚妄
不思議なおじいさんは父を亡くしたさみしさから生み出した虚妄だったのだ
そして今日も奇跡も不思議もないリアルで虚しい1日が始まる
- ある日家に帰って来ると知らないおじいさんがご飯を作っていた