masaさんとモバ友になろう!
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- 2010/2/8 21:52
- 場所
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- 冬の寒さが和らいだ日の午後、夕方は下り坂と聞いていたが、そんな様子もないくらいの良い天気。
ドライブをするには日の光が目に射して眩しい位の晴天。
俺は1時間くらいの宛てのないドライブで少し休憩したいと思い、信号待ちで車を停車させる場所を考える。
そういえばあの場所が近いな。
行ってみるか…
車を少し走らせたところに、駅前にある小さな公園に行き着く。
車を公園の横につけ、サイドブレーキを引き、ギアをニュートラルへ切り替える。
この場所…
ついこの前までは避けていたこの場所。
1年半ぶりに来てみた。
何も変わってない。寂しい公園の様子、電車が行き交う音、忙しそうに歩く人も。
俺も変わってないのかな…
いや、俺は変わったんじゃないかな。変わってなければこの場所には来れるはずがない。
ヘッドレストの裏側に両手をあて、顔を少し上向き加減にして考える。ここは
迎えにきた場所。
送ってきた場所。
プロポーズした場所。
そして離れた場所。
静かな車内に定期的に電車の走る音が僕の耳に響き渡る。
今日はこの場所に何を残そうか。
ギアを1速に入れ、サイドブレーキを下ろし、この場所から静かに去る。
短編小説です
- 冬の寒さが和らいだ日の午後、夕方は下り坂と聞いていたが、そんな様子もないくらいの良い天気。