リュセさんとモバ友になろう!
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- 2012/10/31 4:18
- 無限の道(1)
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- 扉を開けた先には道が一本だけ存在した。それが何かを示すわけでもなく、無機質にあるだけ。でも、何故だか扉から道へ足を踏み出してしまった。そう、これが始まりの合図だったのだ。後ろを振り向くことはできない、仮に振り返ったとしても扉は既に無いだろう。私は淡々と何も考えず、足が赴くままに道を進み続けた。無機質な道の先に見えてきたのは、夕日のような光景。とても赤いため、実は夕日とは言い難い光景だった。むしろそれは、人の体内に流れる血液に近い。しかし、恐怖することもなく、その赤は何故だか心地良かったのだ。私はその心地良さを時間を忘れるくらいに堪能し、また道を進む。