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- 2010/6/3 3:06
- 大好きな人が星になりました。
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- 奥さんがいつものように彼を起こしに行くと、そこには冷たくなった彼が眠っていました。
去年CTで大腸癌が発見されましたが最終ステージに入っておりリンパ節転移に骨転移…余命2ヶ月とされていました。
これまでも心筋梗塞で心停止になり、2度も死にかけて奇跡の生還を果たした彼も癌にはかないません。
家族の意向で彼には告知しませんでした。
奇跡の生還を2度も経験した彼はまさか自分が死にそうな事も知らず、相変わらず陽気に振る舞っていました。
しかし、癌とは恐ろしいものでどんどん彼の体をむしばんで行きます。
ベンツやzのオープンカーに颯爽と乗っていた彼ですが、ついには自分で歩く事が出来なくなり車椅子生活になってしまった為、電動車椅子付きの車で奥さんに送り迎えしてもらうように。
『またzに乗りて~な』
なんてたまにこぼす言葉に何と返していいか…
でも自分の現状を知らない事が逆に良かったのか彼は2ヶ月を過ぎてもまだ笑顔でいられました。
私達は彼が余命宣告を受けた事も忘れた日々が続いていました…
彼と私は相性が良かったらしく、彼は私の事を気に入ってくれていました。
俺のうちに遊びに来いだの息子の嫁になれだの。
毎回会う度にそう言っていましたが、結局彼の願いを叶えてあげられませんでした。
そして余命宣告されて8ヶ月…彼の元気になりたいという気持ちとは裏腹に彼の体力はどんどん失われて行きます。
耐えず私達には笑顔を見せるものの、癌による痛みに襲われBedの上でじっとしていられず身の置き所のない感じにイライラする日もありました。
それでも冗談を言っては私たちを楽しませてくれる彼が私は本当に大好きでした。
日に日に点滴のラインが増え、麻薬に頼るようになって行きました。
昨日も痛みに耐えられなくなり皆でマッサージしたり、冗談を言い合って誤魔化してみたり…
ドブにエホ…最大量いってるにも関わらず血圧は80代。それが当たり前になってきた今日この頃でしたが、ついに体は悲鳴をあげたのでしょう。
最期はきっと苦しまないで逝ってくれたと信じています。
享年66歳。
私たちを楽しませてくれたあなたを
私たちに生きる力を見せてくれたあなたを
私は忘れません。
どうか、安らかにお眠り下さい。
- 奥さんがいつものように彼を起こしに行くと、そこには冷たくなった彼が眠っていました。