シェノラーさんとモバ友になろう!
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- 2011/5/8 12:22
- サッシカイア
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- グイッ。
レジのおばさんは乱雑な手つきでワインを斜めに倒した。
「あら、バーコード無かね」
グリン、グリン。
凄い勢いで瓶を回す。
「あ…あまり回さないでもらえますか」
「やっぱり無かー」
聞いちゃいない。
ゴトッ。
元に戻す。
「ちょっと見てきますー」
おばさんは男性店員に告げ、足早に冷蔵ショーケースへと向かう。
唖然。
あまりに衝撃的だった。
しばらくして、おばさんがすっとんきょうな声を上げた。
「あらー、すごかー。○○○円だって。私今まで売ったワインの中で一番高かー」
誰もお前の感想など求めてはいない。
それよりさっきしてくれたグリン、グリンの落し前はどうつけてくれるんだ。
俺はそう思った。
その時、もう片割れのおじさん店員が口を開いた。
「これは一晩じゃ呑めませんね」
絶句。
勿体ないから大事に…という気持ちはわかる。
また、リップサービスのつもりだったのかも知れない。
だが、ワインは開けたらその時に呑んでしまうものだと思う。
- グイッ。