チェスさんとモバ友になろう!
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- 2010/11/8 17:16
- ☆新世界☆第9話
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僕は何度も頭の中でシュミレーションを重ねてた。
よし、準備は整った。
僕は覚悟を決め、立ち上がろうとした。
そして事件は起きた。
僕が立ち上がろうとした瞬間に、バスはバスはブレーキをかけた。
僕は少しフラついてしまい、いったん座り、おじさんの頭を見た。
僕は唖然とした。
おじさんのカツラは、音をたてず、静かに地面へと落ちた。
終わった。
僕の作戦は失敗終わった。
しかし僕は、おじさんの頭に見とれてしまった。
僕は今まで見たことがなかった。
こんな完璧なハゲ頭を。
凸凹がなく、ツヤのいいその頭は、もはや芸術の域に達していた。
そして、太陽の光に照らされた頭は、まばゆいほどの光を放っていた。
僕の目からは自然と涙が溢れ出していた。
気付くと僕は携帯のカメラをおじさんの頭に向けていた。
ピロリロリン♪
シャッターを押した瞬間、おじさんが目を覚ました。
僕は、ハッと我に返った。
まずい、おじさんがカツラが落ちていることに気付いてしまう。
僕は、パニックになった。
おじさんがカツラに気付くまで、あと20秒。