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    • 2013/2/2 14:00
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    • 山の中に、一人の赤鬼が住んでいました。赤鬼は、人間たちとも仲良くしたいと考えて、自分の家の前に、

      「心のやさしい鬼のうちです。どなたでもおいでください。おいしいお菓子がございます。お茶も沸かしてございます。」

      と書いた、立て札を立てました。
      けれども、人間は疑って、誰一人遊びにきませんでした。

      赤鬼は悲しみ、信用してもらえないことをくやしがり、おしまいには腹を立てて、立て札を引き抜いてしまいました。
      そこへ、友達の青鬼が訪ねて来ました。
      青鬼は、わけを聞いて、赤鬼のために次のようなことを考えてやりました。

      青鬼が人間の村へ出かけて大暴れをする。そこへ赤鬼が出てきて、青鬼をこらしめる。
      そうすれば、人間たちにも、赤鬼がやさしい鬼だということがわかるだろう、と言うのでした。

      しかし、それでは青鬼にすまない、としぶる赤鬼を、青鬼は、無理やり引っ張って、村へ出かけて行きました。

      計画は成功して、村の人たちは、安心して赤鬼のところへ遊びにくるようになりました。
      毎日、毎日、村から山へ、三人、五人と連れ立って、出かけて来ました。
      こうして、赤鬼には人間の友達ができました。赤鬼は、とても喜びました。
      しかし、日がたつにつれて、気になってくることがありました。

      それは、あの日から訪ねて来なくなった、青鬼のことでした。

      ある日、赤鬼は、青鬼の家を訪ねてみました。青鬼の家は、戸が、かたく、しまっていました。

      ふと、気がつくと、戸のわきには、貼り紙がしてありました。
      そして、それに、何か、字が書かれていました。

      「赤鬼くん、人間たちと仲良くして、楽しく暮らしてください。もし、ぼくが、このまま君と付き合っていると、君も悪い鬼だと思われるかもしれません。それで、ぼくは、旅に出るけれども、いつまでも君を忘れません。さようなら、体を大事にしてください。どこまでも君の友達、青鬼。」

      赤鬼は、だまって、それを読みました。二度も三度も読みました。戸に手をかけて顔を押し付け、しくしくと、なみだを流して泣きました。

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