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- 2010/9/7 18:10
- こすぷれ!
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- 事態を重く見た魔羅は、すぐさま現地の羅武をオナン家に派遣。全力で叱咤激励して、騙してでもテケネを再開させろと命じた。
しかし、オナン家に踏み込んだ羅武は、信じられない光景を目の当たりにする…
澪。それは澪であった。見渡す限りの澪、澪、澪。ぬいぐるみ・ストラップ・ポスター・フィギュア・抱き枕……とにかくその部屋にはけいおん!の澪しかいなかった。
そう、オナンにはなんらかの支えが必要だったのだ。バツイチとなった今の彼を支えていたのは、鉄拳ではなくけいおん!だったのだ。
『わざわざ鉄拳とかやってストレス溜めんでも、アニメ見とれば癒されるしワクワクするし、それだけでようないか?』
そう言うオナンに羅武は何も言えなかった。自分はというと、さっきも鉄拳で煮えて帰ってきたばかりなのだ。
がむしゃらに鉄拳を貫いてきた自分とオナン。どちらが正しいのか、どちらも間違っているのか。その答えを出せぬまま、羅武はオナンと共にけいおん!を夜通し見続けた。
何故だろう。その時の羅武には、唯が無性に愛おしく思えた。ドジで天然で怠け者で知能が低く世間知らずで甘ったれ。
それまでの自分ならばblogで叩く対象くらいでしかなかった筈の典型的バカ女の唯が、無性に無性に愛おしく感じた。
友人がけいおん部の部費が足りない事について不満を述べた時、『ブヒブヒ!』と叫ぶ唯。
もしさっきの段位戦の時、俺の隣に唯がいてブヒブヒ言ってくれていたら、帰り道に蟻の巣を踏み潰してホースで水を流し込む事もなかったのではないか。
どうしてだ唯。どうしてお前はそんなに朗らかに笑えるんだ。二言目には『今何段すか?』とニヤつきながら寄ってきて、明日捨てるようなサブカードで吸いにくるやつしかいないこの世の中で、唯、お前は…どうして…羅武の頬を一滴の何かが流れた。あとちんこの先からも。
かつて鉄拳という格ゲーに席巻し、広島学院鉄拳部(現・卍崩党)に夢と希望を与え続けたカリスマオナン。
今彼は、毎夜毎夜アニメを見て週末にはコスキャバに通っている。次のコミケでは律のコスプレをするらしい。
私羅武もそれにならい、来年は吉光のコスプレしてレイヤーのおにゃのこと仲良くなってちんこつっこみたいと、そう思った。
了
- 事態を重く見た魔羅は、すぐさま現地の羅武をオナン家に派遣。全力で叱咤激励して、騙してでもテケネを再開させろと命じた。