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    • 2013/3/2 11:22
    • ラクリーカIF① BBDF
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  • "アバター"
    • ―私は生涯彼女を愛することはないだろう、だが、私にとって彼女と言う存在は特別な意味を持った。

      何故なら、生まれて来る子の名は、遠い昔に決めてあるのだから。―

      『先生、お願いしますよ。』
      私は、あの子の為ならば、どんな汚れた仕事だろうと、構わない…。
      『ここまでのようだな、金の切れ目が、運の切れ目、私はここで引かせてもらう。』
      「な…んで…。」

      哀れな少年の絶望の表情に、心を動かす事もなく、ただ、金でのみ働き、利用できないと感じれば躊躇なく切り捨てる、一切の感情を圧し殺し、ただ…歩いてきた。

      『……』
      「今回は、引かないのか!」
      ティズの言葉に、仮面のような無表情だった、ナジットの口元が、微かにほころんだ、ティズは、その微かな変化に息を飲んだ、男が、懐から何かを取り出す様に、リングアベルは、イデアの前に立ち、庇うように構える。
      ―もう、抗うのも潮時か…―
      懐から取り出したのは、古ぼけた懐中時計。
      その時計が、秒針を刻まなくなったのは、いつの事だったのか、もう思い出せない…。

      懐中時計に慈しむ表情の自分が写り、まだ自分に、人の感情が残っていたとわなと、皮肉げに眉をしかませる。

      『今回は…最後まで戦おうとな、もう、目的は達されたのだから…。』

      ティズの短刀が、その背に突き刺さる…振り返るといつかの踏み台とした盗賊の少年の面影を重ね、皮肉な物だと自嘲の笑みを溢した。

      浅い息の中、瞼を閉じれば今も彼女の笑顔がちらつき離れない。

      俺は、彼女の所に行けるのだろうか…。
      そして、意識を喪った

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